社長のコラム 今月のヒント

平成29年8月号

逃げると恐怖が生まれる

本気で行えばたいていの事はできるのですが、「やっているのにできない」のは、やはり本気で行っていないのではないでしょうか。本気にならず生きていると、何をやってもうまくいかず、仕事も面白くなく、助けてくれる人も現れず、できない事を「人のせい」や「何かのせい」にしてしまう人になってしまうようです。
 しかし、やはり本気になれる人は、多くありません。「なぜか?!」と言うと、「本気」とは「覚悟を決めること」であり、人間は「覚悟を決めること」に「恐怖を感じる」ようです。ですから、「覚悟を決める」際に「ためらい」や「不安」が生じてしまうのです。そこを乗り越えるのが、実は人生の「醍醐味(だいごみ)」なのです。

*醍醐味とは
 1 仏語。仏陀の、最上で真実の教え
 2 物事の本当のおもしろさ。深い味わい。

 覚悟を決めずチャレンジを回避しても、実はそれがまた恐怖になるようです。自転車を乗るのを想像してみましょう。転んでも乗れることを信じて、チャレンジし続ければ、いつかは補助輪無しでも乗れるものです。何度か倒れ、それで諦めれば自転車にはもう恐怖しかありません。
 自転車でも、仕事でも、人生でも、逃げると恐怖がさらに生まれる。それが、人間の「脳の仕組み」なのだそうです。逃げ続ければ「恐怖だらけ」となるのです。