社長のコラム 今月のヒント

平成28年12月号

悪いのは自分か相手か

「私たちが人を指さして『お前が悪い』というときには、いつでも三本の指は自分を指している」
(ロイ・ヘッション)

私たちは何かミスを犯したり、問題を起こした時に、自分は何も悪くなく、悪いのは相手であると自分を正当化して全面的に相手を非難することがよくあります。 しかし、英国の作家であるロイ・ヘッションは、自分には問題がなく悪いのは相手だというときには、1対3の割合で自分のほうが悪いと言います。自分と相手との関係において、自分だけよく、悪いのは相手だという事はないのです。 問題が起きたときは両者ともに悪いわけですが、人間には自分を大切にしたいという気持ちがことのほか強く、自分が悪いということを認めたがらないものです。その気持ちの裏返しとして相手の悪をせめることになるのです。相手が悪いと責めることは心の中で自分の悪をも認めていることでもあるのです。相手が悪いと思った時は、相手にとっても自分はその3倍悪いところがあると考えて相手を責めないようにすることです。